タテジマとファイブアローズに魅せられて

　和田監督はシーズン開幕を新井兄さんの４番で迎える意向を示している。

　昨年の新井兄さんは確かに散々だった。億をもらっている４番打者の成績ではなかったと俺も思う。

　肩の故障やらなんやら。簡単なボールを見逃して難しいボールに手を出すとかも言われた。更には「試合が決まったときは打つ。」という笑えない話も聴かされて、事実そんな場面になると申し訳ないが笑ってしまった。

　俺が実際に甲子園で観戦した試合でも新井兄さんへの野次は痛烈なものが多かった。

　ランナーを置いた場面で出ただけでザワザワ・・・・・確かに凄い併殺も見た気がしたが、ランナーが塁上にいるだけでザワザワ・・・・・チャンスマーチとか始まろうもんなら俺は逆に「ここはそぉっとしておいた方がいいんじゃないか・・・」などと弱気になったこともあった。

　ライトスタンドで近くに座ったお客さんの野次は今でも覚えていて「新井〜！来年から良太が『新井』なってお前が『新井貴』になれや〜！！」というもの。ここまで言われるほどの２０１２年の新井さんだった。

　年齢的に上積みは厳しいかもしれない。いや、上積みなんてカッコいいものではなく先ずは復活から始めなけりゃならない。甲子園は右打者有利といわれる球場。その甲子園で右打者の４番として何を残すか？そもそも本当に開幕４番でスタートできるのか？

　信頼を取り戻すことも含め、多くの戦いが新井さんには待ってるんだなぁ・・・・・ということを今日は思った。