タテジマとファイブアローズに魅せられて

　その仲間とは、ＫさんとＸさん。

　Ｋさんはご愛息の体調が優れず、現在ご家族でご看病なさっている。僕自身、盲腸と肺気胸で入院経験もあるが、そのときの親の気持ちというのは本当に心配らしく、特に僕が生まれたての頃、泣くことすらも出来ない難産だったときに親は「自分の命よりも息子を助けてくれ。」と真剣に医師に訴えたということを後で聞かされている。

　代われるものなら代わりたいと思う親心。中には辛い治療もあると思う。その治療に耐える息子さんの姿を見るのは親として息子さん以上の痛みを感じる出来事だと思う。

　僕は親の立場になったことが無いので子供さんを看る親の立場は分からないけど、逆の息子さんの立場は分かる。やはり息子さんだって辛いんだ。だって今まで当たり前にできることを治療中は我慢しなければならないんだし。

　でもその治療を短く感じることも、ポジティブに向かい合えることも周りの人たちの協力次第。僕の場合も同室の人たちが年齢の近い明るい方たちで随分救われた。どうか周囲の方たちのご協力で、治療期間を短く感じることが出来るようになっていければいいなと思う。

　そしてＸさん。ご本人のお話もお聞かせ頂き、大まかな症状をお聞かせいただいているが、やはり心配だ。でも入院前に退院後のことをお考えであったので、きっと前向きに強い気持ちで治療と快復に努めてらっしゃると思っている。

　ご自身は非常に周囲への感謝を絶やさぬ感じの方なので、入院中であってもスタッフの方などに心配りをされている様子が目に浮かぶ。きっとタイガースの勝利を喜んでおられることと思う。

　とにかくタイガースを大好きなお２人が、タイガースへの気持ちを表現できるブログを一時的にせよ中断や不定期更新にするというのは、同じブログを運営するものとしてその辛さは痛いほど分かる。正直言って、ブログを始めてからタイガースの試合の見方が変わったブロガーさんも多いと思う。

　好きな時間に試合のテレビも見れないかもしれない。球場で試合を見ることもしばらくできないかもしれない。でもお２人のタイガースへの気持ちは実際にお会いして僕は充分感じることが出来た。だからやはり今日はひと言だけでも書かせていただきたかった。

　Ｋさんの息子さんが早く快復されますように、そしてＫさんご一家お揃いで甲子園でタイガースの試合観戦出来る日が早く来ますように。

　Ｘさんも早く快復なさって、大好きな波と甲子園で笑顔になれる時間が早くやってきますように。

　ご家族を含めたお２人と、ライトスタンドで大きな声で六甲颪を歌える日が来ることを心から願いながら僕はこれからも待ってます。焦らず治療なさってくださいね。