タテジマとファイブアローズに魅せられて

　初回の４点だけで終わってしまったのは反省点。攻略したと言うよりは、立ち上がりを攻めたけど尻すぼみになったと言われても仕方ない。

　でもそれを消したのが岩田投手の投球だった。これが良かったんだよねぇ。

　スライダーが良いところに入って、カウントを整えて勝負できていた。４点のリードがあったのも大きいのだが、勝負できる状況になっていた。昨日と逆の展開だよね。

　色々と勝負のキモになる場面があったのだが、やはり最終回の投球がキモであった。

　森野がレフトに大きな当たり。あの場面、おそらく完封ってことじゃなかったらアニキは突っ込まなかったかもしれない。でもアニキの「岩田の完封を・・・」という気持ちがあそこまでさせたんだと思う。

　おそらく岩田投手に娘さんが誕生されたことを知っていたんじゃないだろうか？岩田投手の記念日に完封させたい。勝たせたい。そういう気持ちがあったんだと思う。

　森野を３塁に背負って打者はブランコ。抑えてきたとはいえ失投は確実にスタンドに運ばれる可能性が高い。敬遠気味の勝負でも良かったかもしれない。

　でもここで逃げずに勝負して、三振に切って取るのが凄い。この完封の価値を確実に上げた場面だった。

　まるで昨日の仕返しのような内容で勝った。まだまだここから。でも大きな一歩である。

　昨年、あれだけ好調なチームにあって岩田投手は勝ちこせなかった。しかし今年のような状況で岩田投手は勝ち越している。これが成長の跡である。そしてそれはこれからも続くものなのだ。ナイスピッチング！！