タテジマとファイブアローズに魅せられて

　さて、直久投手の初夢はゴキブリ・・・・・１００匹かぁ・・・・・想像するだけで凄い光景だったんだろうね。

　夢占いとかあるじゃない？あれでゴキブリが出たらどうなんだろう？と思ったけど、調べることはしてないし。

　ただ１つ、開き直りというか居直りというか、やりたいようにやってやるさ！って感じの良い意味の思い切りが出てきている気がする。

　エースナンバーと呼ばれる番号を剥奪された。エースらしくとか、エースにならなきゃという硬さがもしかしたらあったのかもしれない。

　でもエースの称号は結果を出した後に付いてくるもの。挑戦していかなければいけない立場なのに守る姿勢になってしまったというか、自分が何とかしなきゃと思うあまりに失敗を恐れるように投げていたというか。そんな姿にここ数年はなってしまったのではないだろうか。

　やりたいようにやる。これは相当な自分へのプレッシャーである。あたりまえだがプロの選手だから自分の責任で調整することが求められる。ただ、いわゆるルーチンワークのような決まったメニューの練習をしていればそれなりに出来たこともあるだろう。でも今の直久投手は脱ルーチンというか、ルーチンをこなして出来上がるレベルはクリアした。もしくはルーチンだけでは足りない選手になっている。これは考え方を変えれば伸びしろを伸ばし切れていない。要はルーチンから視点や角度を変えれば違う伸びしろを伸ばすことが出来る証拠でもある。

　やりたいようにやる難しさは、プロの世界だけではなく、私たちの日常業務にも当てはまる。自分のやり方を通すのは容易ではないし、それで結果が出なければ場合によっては進退に関わる場合だってある。そのリスクをリスクと感じずに今年の直久投手は戦おうとしている。

　スタミナは保証付きといっても良いほどある投手。勝った負けたも大事、課題の立ち上がりも大事、相手より先に失点しないことも大事。色々な大事を踏みしめながら目指すのはプレイボールもゲームセットも、マウンド上には直久投手が立っていることである。