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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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本日2本立て 『深緑球場』
 「毎年見ている光景だけど、その年に最初に甲子園のグランドを見ると、本当に緑がきれいだなぁって思うんですよ。」とは観戦仲間兼酒飲み友達であるKさんがおっしゃった言葉だ。

 実際に僕も同感であった。阪神電車甲子園駅で下車して改札を出る。駅のホームからでも見ることが出来る球場を目指して歩く。高速ガード下をくぐり右手へ歩を進め、球場に沿って歩く。左手に史料館が見えてくるとライトスタンドの入口はすぐそこだ。21号門から入場して通路を真っ直ぐ歩く。右側には焼き鳥などが売っていて、そこで買うときは買って突き当りを左に行けば左手に圧倒的スケールを誇る日本一のライトスタンドが威容を現す。そんななか歩を進め、階段を上がって振り向けば後ろには広々とした甲子園球場のフィールドを観ることが出来る。

 4月9日、今年の初観戦。その緑を体感しに甲子園のライトスタンドを登った。少しずつ少しずつ、1歩1歩あゆみを進める。そして振り向く。目に飛び込んでくる緑の外野フィールドと濃い茶色の内野フィールド。

 この国には人工芝の球場もある。ドーム球場もある。内野も芝生の球場もあり、メジャー仕様の球場もある。でもやはり、日本には日本の球場がある。多少のマイナーチェンジはされながらも、出来たときのコンセプトそのままに存在する姿を誇る球場がここにある。日本一のグランドキーパー軍団もここにいる。言っちゃ悪いが高校野球の舞台としては他の球場では様にならない。甲子園はこれ以上無いくらいの舞台だ。

 今回も試合前に、今年も観戦に来れたお礼を言うために、甲子園横の神社でお参りさせてもらった。神聖な場所へは少しでも神聖な気持ちで。
試合中、上の席からビールがこぼれてきたけどそれが故意ではないかぎり怒ることも出来ない。狭いライトスタンドでは、足を踏まれようが、少しくらいぶつかろうが、汚れようが、度を越さない程度や故意ではないかぎり怒ることなど出来ない。汚れて困るような服装で来るなってことだ。それが困るならイエローあたりでどうぞ! そんな感じだ。だから逆にデリケートな客層かもしれない。

 一番ホームから遠くて安い席が一番人気がある。他のスポーツにはナカナカ無い特異な現象なのかな?グリーンシートがフランス料理のフルコースを食べさせるレストランなら、ライトスタンドは赤ちょうちん。そして全員が監督兼評論家。赤ちょうちんには赤ちょうちんにしかない味わいがある。

 フルコースを食べている連中が経営者なら、赤ちょうちんで飲んでいる連中は下で働く労働者かもしれない。でもここでは労働者の方が上位観念。フルコースよりも赤ちょうちんの焼き鳥の方がご馳走になる。球場の雰囲気を作り、応援を突き動かすのはライトスタンド。黄色いジャージを着たなかの1人のサインで、たった1本しかない黄色の房が付いた長い棒で甲子園全体が動き出す。そんなライトスタンドの椅子の色も緑色。

 緑に囲まれた緑のある球場。球場を包む大歓声は草原を吹き荒れる風の音だろうか?虎が牙を剥き野生に戻るにはこのくらいの環境でちょうどいい。緑の上で伸び伸びと獲物を捕獲する猛虎の姿を今年もしっかり見届けたいと思う。

| T−コラム | 20:59 | comments(0) | trackbacks(0) |









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