タテジマとファイブアローズに魅せられて

　昨年のファーム中継で素晴らしい投球だった。そりゃぁもう、外の低めにビッシビシ行っていた。今回の中継でもとにかく気持ち良さそうに投げているって感じ。そして自分の思うような投球に近づいている気がした。

　今年のキャンプイン初日、その投球を見た時は今年の太陽投手も不安一杯かな？なんて思っていたけどそれは撤回。今の太陽投手なら良いかもしれない。

　ただし“今の太陽投手”という但し書きつき。これは他の投手もそうなんだけど、対戦相手は１軍選手がまだ少ない時期。どのチームも本当の主力の出番はもう少し先といったところ。タイガースは主力を出している方だと思う。その時期になっても太陽投手が「どれだけ今と同じくらいというか今以上を出せるかどうか？今のレベルでは打たれることだってあると思う。その時に更に上の太陽投手を見せることが出来るか？そして打たれても心を鎮め、自分の投球を続けられるかどうか。

　毎年、“今の時期”の太陽投手の評価は高い。だから半信半疑な部分はあるけど今以上を見たい。

　投手として恵まれすぎているくらいの体格を持つ太陽投手。このままでは惜しい。今年のチャンスを逃したら・・・・・なんて思わずにとにかく自分を出して欲しい。

　そしてルーキーの小嶋投手。思ったよりも手元で伸びているんだろうな。打者が差し込まれている。今の時期は相手が慣れていないせいもあると思う。だから相手スコアラーの評価も話半分で聞いておけばいいんじゃないかって感じだけど、悪けりゃお世辞の言い様も無いんだから良い感じで続けていって欲しい。

　２９番を継ぐ者としては大変な気持ちかもしれないけど、幸いにもファンの中にも２９番が遅かれ早かれいなくなることを覚悟していた人が多いし、今のタイガースには候補者も多いから比較的楽に入ってこれると思う。

　でもきっと本人は違うはず。そして「今年１人で井川投手のあとを埋めるのは無理。」ってファンだって誰だって思っているだろうけど、出来るだけ早く埋まるに越したことは無い。

　１人の新人投手だけど、彼の活躍によって他の選手の眼の色が変わる。これも１つの効果。小嶋投手にはしばらく要注目だ。