タテジマとファイブアローズに魅せられて

　そのお祝いのように今日は投げている。そりゃ苦しい場面もあったけど、悪いときのように崩れていかず、自分で修正できるようになったのが大きいね。去年の良い状態からもう一皮向けた感じがする。ナイスピッチング。

　仏教では弦楽器の弦に例えて表現するものがある。

　弦が強く張りすぎていたら切れてしまう。弱く張っていたら良い音が出ない。なのでちょうど良い張り具合が良いというものだ。これを「中道」と言うらしい。

　仏教とタイガースを比較するのは適切ではないかもしれないが、こういった状態であるときには非常に良い結果が出やすいものだ。

　今日の試合では宮出がエラー、鳥谷選手が四球で出塁した。こういった相手のミスを利用してペースを握るのは対戦相手のスワローズの得意な戦法。一方のタイガースはそれほど上手くないんじゃないか？という印象を受ける。でも今の真ん中タイガースはこういったもの全て利用してしまう勢いと経験としたたかさがある。

　弱い時期の経験はそれほど身にならないが、勝って得た経験は本当に大切なもの。２００３年からのタイガースは勝つことでこういった経験を手に入れてきた。これは今までのスワローズが持っていたもの。そして今はドラゴンズも持っているもの。

　追加点が入らなかったことが少々心配なのだが、逃げ切ることが出来たのは嬉しいこと。全てが１００点じゃないから次は今日よりも高得点を叩きだせるように目指して行ける。これは幸せ。

　残り試合が少なくなってきた。もっとタイガースを見ていたい気もするけど、今年の分の終わりも近づいてきた。

　だから有終の美を飾ろう。もちろん今のタイガースでも満足できるけど、今よりも少しでも良い状態で終わろう。そのためには勝つのみだ。