タテジマとファイブアローズに魅せられて

　３回まではパーフェクト。６回までは１安打という流れをつかめない展開。しかしシーツ先生が何か違う空気を呼び込んでくれた。

　あの四球。騒然とするタイガース側応援団（って、あの中にドラゴンズファンが混ざっているのが凄いが）を背に、表情を変えないように見えた朝倉。でも顔はこわばっていたけどね。こうなると投手としても内角を攻めるのは嫌なものだろうし、谷繁も内角と要求しづらい。打者はアニキ。何かが起こる確率が非常に高い場面だった。そしてあの１発が飛び出した。

　９回のチャンス。逃したのは実に嫌なもの。もしも抑えが球児くんじゃなければ相手に流れを持っていかれるところだった。

　今岡選手の代打は久しぶり。まさか出番があるとは思わなかったのかな？レフトスタンドも応援に一瞬躊躇していたようだった。しかし３球三振。最後のストレートは低いんじゃないか？と思うが、今日は１軍のトップレベルの投球を見たということで・・・・・と素直に思えないんだけど、次こそ！！

　その前の矢野のど真ん中の見逃しも残念。ファーストストライクに手を出すべきかどうかという状況判断が必要だ。

　苦しいといえば藤本も相当苦しいだろう。今年は昨オフに握力を強化して打上げてしまう原因が分かったという報道がされた。確かにポップは減った。でもポップの飛距離が伸びただけの普通の外野フライが増えた。そして現時点で２割４分を切りそうなくらいの打率の低迷を招いている。このままでは守備固めくらいにしか・・・・・９２年に優勝争いをしたときに、下位打線が久慈さん（引退）、山田さん（現・楽天コーチ）、投手で、当時の中村監督が頭を抱えていたものだが、やはりそうならないためにも打力だけはあと少しナントカして欲しい。

　８番打者はとても大事な打順。「８番なんて打順ではない！」とほざいた某大手新聞系球団の内野手がいたがとんでもない！！２アウトから回ってきたら自分が出塁して何とか９番の投手まで回す。仮に投手がアウトになっても次のイニングは１番からだ。そういう大事な役割だってあるんだ。

　苦労してプロ野球選手になって、鳥谷にショートを奪われ、セカンドでも併用。確かに情に訴えるものはある。でも同情で応援されるのは本位ではないだろう。可愛いからで応援されるもの嬉しいだろうけどそれが応援する理由では困るだろう。プレーで、姿勢で、結果でファンを引っ張る選手にならなきゃ！！そういう点で、この３連戦。藤本の来季への生き残りがとても気になった部分もあった。

　さぁ、チームは明日、甲子園に帰ってくる。祝日なのにナイターだ。中日には負け越したけど、俺は拍手と歓声で迎えて欲しいと思っている。