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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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漢!今岡の男泣きで泣け
 「おぃおぃ、アニキ敬遠しとるで・・・ってことは何か?このオレと勝負するんか?打点王やぞ!!・・・・・よっしゃぁ、次で後悔させたるわ!!・・・・・そーれ!ドッカーン!!・・・・・見てみぃ!これでもワシとの勝負がエェんかぃ!!・・・・・くっそぉ!修まらんなぁ・・・皆がベンチ前で迎えてくれてるわ。もらったトラッキーはファンにむかってポーンっと!!」

 ホームランを打った直後に笑顔の無い今岡選手を久しぶりに見た。それほど気持ちが高ぶっていたと思う。5月の月間MVPとの勝負を避け、目下打点王レースのトップを快走する今岡選手と勝負するとは、お口の恋人も随分味付けを間違ったものだ。いや、どっちとも勝負したくないというのが本音だったと思う。

 「予定より少し早いなぁ。。。まぁいいや、抑えればいいんだし。あ、今日はスライダーがイイなぁ。矢野さんも分かってくれたのかな?・・・三振だ!思わず微笑んじゃったよ。よしよし、9回も頑張ろう。・・・・・9回もそれっ!!3者凡退にしたよぉ!!今日は本当にスライダーがよかったなぁ。」

 ピンチで真価が問われる場面で久保田くんは抑えた。それはスタンドやベンチの不安に対する1つの答えだった。最後に出てウイニングボールを奪ってくるのは自分の仕事。そう言いたげだった。

 試合は大量リードを追いつかれ、なんか嫌な予感がしないでもない展開になっていた。そこに出た1発は値千金だった。

 昨日のアニキへの死球。それでも今日はスタメンで登場する。その心意気は確実に選手会長を動かした。選手会長就任前の姿は今はもう無い。チームを代表して引っ張っていく姿が僕たちの目の前にある。立場が人を作るという言葉があるが、彼はまさにそんな感じで今を動かす。

 あのアニキが自分のためにお膳立てをしてくれている。そのアニキを敬遠して勝負の場面に立ったこと。そしてホームランを打つ。何とも劇的なシーンが繰り広げられた。

 お立ち台の今岡選手は声が詰まっていた。それは敬遠された悔しさを晴らしたことだけではない。アニキの心意気に応えられたこと、チームが必死になって勝てたこと、3連敗しても球場を埋めてくれたファンがいることの幸せ。全てが重なった上での男の心の涙だった。歳を取ると涙もろくなるのだが、僕も今年初めてタイガースの試合で泣けた。「ファンの皆さんのおかげです、ありがとうございます!」は社交辞令ではない。本音も本音、マジも大マジなメッセージだ。

 久保田くんも明日の勝利を誓う。お立ち台で「明日も勝ちます!」と言った翌日の勝率は非常に悪いイメージがあるが、払拭する活躍をチーム全員に期待したい。

 球児くんもグラブに縫いこんだ刺繍をもう一度確認するだろう。関本選手は一時期潜めていた強く引っ張るバッティングが帰ってきた。右打ちの意識が強すぎて、あれだけの打者でありながら右よりのシフトを敷かれた事もある。引張りができればヒッティングゾーンも広がる。申し分ない素材が帰ってくる日も近そうだ。

 ソフトバンク戦で切れかかったチームの気持ちを再びつなぎとめたのはアニキの体を張った姿勢。そしてそれを感じ取った今岡選手を始めとする選手たち。

 相手は強敵千葉ロッテ。でもこの『チーム一丸』が崩れない限り、恐れることはない。そう思える涙と感動の試合だった。

 今日のMVPはこちら
| タテジマに想いを | 21:59 | comments(14) | trackbacks(25) |